吹奏楽作品
マーチ
副題:~5月のある日、事件は起きた~
Title:March on Eight Folk Tunes
作曲年月日:2024年 1月 21日
演奏時間:3:40(約)
プログラムノート |
3月23日に『吹奏楽作品 世界遺産100』(音楽之友社)という書籍が上梓される。本誌でも健筆を振るわれている鈴木英史さんと、フレデリック・フェネルにも薫陶を得、海外の音楽家と交流が多い滝澤尚哉さんと私の3人での共著だ。吹奏楽に携わる人たちに知ってもらいたい作品を100作挙げたのだが、とりわけて20世紀初頭から第二次世界大戦にかけてのレパートリーからは学ぶことが多いので、ぜひ知ってもらいたいということに一つ主眼を置いた。 さて、このたび、吹奏楽の名曲のメロディを使って、とのバンドジャーナル誌からの要望であったので、こういった大切なレパートリーのなかのメロディを用いてマーチに仕立ててみた。 この時代、民謡が素材として用いられる吹奏楽曲が多かった。そこで、それぞれの吹奏楽曲の民謡素材に遡って用いることとした。題名があらわす通り「8つの民謡」を用いたのだが、さておわかりいただけるだろうか。 こうした「引用」の音楽は、一種のパロディ作品(冗談音楽)のようにも聴こえるかもしれないが、パロディもここまで突き詰めると、ある意味本質に迫るのではと考えている。イギリスのメロディを多く使ったところ、かなりイギリス的な空気を感じられる音楽になったと思う。20世紀初頭のイギリスの吹奏楽作品の入門として、ぜひ取り組んでみてください。 小編成で演奏可能。試みに、再来年度の全日本吹奏楽連盟の吹奏楽コンクールの課題曲[B]編成に従ってみた。管楽器15名プラス打楽器で演奏できる。これからの小編成の可能性を考えるにも適した楽器編成で書けたと思う。音域も、同連盟の「標準音域表」にほぼ従ってみた。演奏時間3分40秒。 なお、ここで用いた民謡は、その歌詞にさかのぼってこの楽曲を構成した。副題にあるとおり「5月」と「事件」がテーマになっている。民謡の歌詞のなかに「5月」が歌われているものが4曲、それから事件が2件。一つは「レッドバーン殺人事件」、それから「ホークストウ農場」での事件。拙著で取り上げています。 (バンドジャーナル2024年4月号別冊付録) |
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初演データ |
(初演日)2024年3月3日 (初演者)創価グロリア吹奏楽団、芸術劇場大ホール |
副題:伊達市歌による行進曲
Title:March, Mirai-e Ashita-e
作曲年月日:2016年 3月 4日
演奏時間:4:00 (約)
委嘱者 | 福島県伊達市 |
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CDタイトル:伊達市歌 レーベル・CD番号:IMCD-1601 CD備考: |
Title:Jalan-jalan di Singapora
Subtitle:Singapore Walkabaout March
作曲年月日:2012年 7月
演奏時間:3:30(約)
出版社:イトーミュージック / ブレーン 購入サイト: こちらをクリック |
プログラムノート |
シンガポールは活気あふれる街だ。近代的なビルが立ち並ぶ一方、中国やインドやマレーの文化などがここかしこに点在する。それを、陽気なマーチに仕立てたのがこの曲である。タイトルはマレー語。「ジャラン・ジャラン・ディ・シンガプーラ」と読む。 このマーチの最後には、「シンガプーラ・ク(Singapura-ku)」というシンガポールのメロディを使った。(練習番号Gより)。またDからとFからは、2005年に作曲した「シンガポール・シンフォニー(Sinfonia Singaporiana)」の第2楽章のメロディを引用している。 短いながらこのマーチにはさまざまな音楽が現れる。それこそがこのシンガポールの街を象徴するものではないだろうか。 シンガポール吹奏楽指導者協会より委嘱を受け、同協会に献呈。2012年シンガポールでのAPBDA(環太平洋吹奏楽会議)の第17回大会のオープニング・セレモニーにおいて、作曲者の指揮、NYWO(シンガポール青少年吹奏楽団)により初演。 |
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初演データ |
(初演日)2012年7月25 日 (初演者)シンガポール青少年吹奏楽団 指揮:伊藤康英 |
委嘱者 | シンガポール吹奏楽指導者協会 |
副題:ファンファーレとマーチ
Title:Hanyang forever!
Subtitle:Fanfare and March
作曲年月日:2010年 8月 23日
演奏時間:3:30(約)
出版社:イトーミュージック / ブレーン 購入サイト: こちらをクリック |
プログラムノート |
私が勤めている洗足学園音楽大学から十数名のプレイヤーが韓国に出かけ、漢陽(ハンヤン)大学校と交流を行い、合同でコンサートを行った。ちょうど、漢陽大学の音楽学部が創立50周年とのことで、お祝いのマーチを作曲することにした。 韓国の独特の3拍子のリズムを一部に取り入れた。また、大学の校歌のメロディをトリオの部分に引用した。練習番号E から現れるユーフォニアムのメロディである。 2010年9月12日、ソウル市芸術の殿堂ホールにて伊藤の指揮により初演。 |
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初演データ |
(初演日)2010年9月12日 (初演者)漢陽大学校音楽大学吹奏楽団 洗足学園大学学生16名とともに演奏初演。 (初演場所)漢陽大学校音楽大学創立50周年記念演奏会(ソウル市栄術の殿堂ホール) |
Title:Solo una volta! (Only Once!)
作曲年月日:2007年 6月 29日
編成:Fl. Picc. Oboe BbCl.1,2 Sop.Sax. Alt.Sax. Ten.Sax. Bariton Sax. Hrn. BbTrp. Trb. Euph. Tub. Timpani. Perc.1,2 Mallets (optional:English horn Bassoon. ACl. BCl.
ContraBCl. Cb. Harp)
演奏時間:2:30(約)
出版社:イトーミュージック / ブレーン 購入サイト: こちらをクリック |
プログラムノート |
コンサートの一週間ほど前に、コンサート全体の流れを見直していたところ、アンコールになにかもう1曲足りないなあと思い、午前中に作曲。午後のリハーサルに間に合わせた。この年、フレッシュマン・ウィンド・アンサンブルには、たしかオーボエが7人、ユーフォニアムが11人、パーカッションも多数が在籍していた。そこでオーボエが3パートにわかれたり、ユーフォニアムも3パートに分かれるという楽譜を書いた。こんな曲は「一度っきり」しか演奏できないだろう、とこんなタイトルをつけてみた。が、演奏してみたところなかなか楽しい。結局、アンコールの定番として何度も演奏している、そんなクイック・マーチです。 オーボエやユーフォニアムについては、オプション・パートも書いてあるので、バンドに合わせて演奏してください。 その他、多種の楽器を用いた大編成から小編成まで対応していますので、いろいろと試みてください。(伊藤康英) |
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初演データ |
(初演日)2007年6月29日 (初演者)フレッシュマン・ウィンド・アンサンブルコンサート (初演場所)洗足学園音楽大学前田ホール |
備考 | 木管五重奏版、ピアノ連弾版あり。 |
Title:Hamamatsu Concert March
作曲年月日:2007年 3月
編成:Fl. Pic. Ob. Bsn. Cl. A-Cl. B-Cl. S-Sax. A-Sax. T-Sax. B-Sax. Hrn. Trp. Trb. Euph. Tub. Cb. Timp. Triangle & Tambourine, Suspended Symbal, Cymbal, Bass Drum,
Glockenspiel
演奏時間:5:00(約)
出版社:イトーミュージック / ブレーン 購入サイト: こちらをクリック |
プログラムノート |
私が生まれ育った浜松市から、新しい「浜松市歌」制作の依頼があり、平成19年(2007年)7月、浜松市が政令指定都市に移行する際の市制施行96周年記念式にて発表された。作詩は、林望氏。吹奏楽版は、私が指揮して浜松交響吹奏楽団の演奏でレコーディングされCDとなっている。CDの私の解説より引く。 私が生まれ育った浜松のみなさんに永く歌っていってほしいと願い、親しみやすくふと口ずさみたくなるようなメロディを心がけました。また、特に吹奏楽のためには、感謝の気持ちを込めて特別な楽譜を作っておきました。吹奏楽と出会うきっかけとなった浜松への私からのプレゼントです。このメロディが、みなさまの心のふるさととなりますように。 (CD「浜松市歌」プログラムノート/伊藤康英) さて、このマーチは、「コンサート・マーチ」となっている。前半、後半は荘厳で少し重めのマーチ。浜松市歌のモティーフのほかに、「浜松まつり」で奏でられる信号ラッパのモティーフを引用してある。中間部には浜松市歌がまるごと引用されており、市歌の歌唱の際にはこの部分だけを演奏することとなる。 |
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初演データ |
(初演日)2007年5月13日 (初演者)浜松交響吹奏楽団(録音初演) (初演場所)天竜壬生ホール |
委嘱者 | 浜松市 |
備考 | 浜松市の委嘱により作曲。 |
CDタイトル:浜松市歌 レーベル・CD番号:TC-2007 CD備考: |
副題:三部作「惑星」
Title:March for Mars
Subtitle:The Planets, Trilogy for Band
作曲年月日:2005年 2月 8日
編成:Picc. 2Fl. Ob. Eng.Hr. Bn. EbCl. 3BbCl. Alt.Cl. Bas.Cl. Sop.Sax. 2Alt.Sax. Ten.Sax. Bar.Sax. 4Hrn. 3Cornet. 2Trp. 3Trb. Euph. Tub. Vc.(opt.) Cb. Timp. Snare Drum ,
Tom-tom, Triangle, Tambourine, Suspended Cymbal, Glockenspiel,
演奏時間:4:00(約)
初演データ |
(初演日)2005年5月7日 (初演者)ROCKY MOUNTAIN WINDS 伊藤康英指揮 Edna Rizley Griffin Cocert Hall(コロラド州立大学) |
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委嘱者 | ロッキーマウンテン・ハイスクール・バンド |
副題:文部省唱歌「ふじの山」より
Title:Mt. Fuji March
Subtitle:Based on Fuji-no-Yama
作曲年月日:2002年 05月 22日
編成:Fl.1-2 Ob. Bn. E♭Cl. Cl.1-3 BassCl. ASax.1-2 TSax. B.Sax. Hrn1-4 Trp.1-3 Trb.1-3 Euph. Tub. S.B. Timp. S.D. B.D. 4Toms
演奏時間:5:00(約)
出版社:イトーミュージック / ブレーン 購入サイト: こちらをクリック |
プログラムノート |
静岡県国体局の委嘱により作曲。2003年、静岡で開催された「NEW
!!わかふじ国体」「わかふじ国体」の入場行進曲として初演された。マーチの主部は、唱歌「ふじの山」とは全く関係ないと思われるだろうが、よく知られた唱歌の片鱗が見え隠れする。そしてそれらが繰り返されていくうちに、ついに「ふじの山」はその全貌を現すといった構成。なお、コーラスを入れて演奏することもできる。コーラス譜のピアノ伴奏譜は、コンデンス・スコアとして活用することもできる。 3つのファンファーレは、この国体の開会式で、「通告ファンファーレ」「宣言ファンファーレ」「宣誓ファンファーレ」として演奏されたものである。実際には、アイーダ・トランペットを30本ほど使用して演奏された。 |
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初演データ |
(初演日)2002年 (初演者)録音初演 |
委嘱者 | 静岡県国体局 |
Title:March 'Over the Wind'
作曲年月日:2001年 11月 8日
編成:Fl. Picc. Ob. Bn. Cl. Sax. Hrn. Trp. Trb. Euph. Tub. Cb. Timp. Perc.
演奏時間:6:00(約)
プログラムノート |
飯田市民吹奏楽団20周年、おめでとうございます。20年もの間、ずっと活動を続けてきた、というのはすばらしいことですね。 この曲は、そのお祝いの曲です。 以前に、作家の林望さんの書下ろしの詩で《乾杯の歌》というのを作曲したことがあります。これは、何かのお祝いにつけ、みんなで歌える歌と思って作ったのですが、このメロディを、いつか吹奏楽の作品の中に取り入れたいなあと考えていました。今回こそそれにふさわしいと思い、トリオの部分にそのメロディを使いました。 この曲を書いたときに、ほかにもいろいろと考えたことがあります。 マーチを、との依頼でしたが、やはりマーチは、みんなで楽しく演奏できるものがいいなあと思いました。たとえば、コンサートのアンコールで、しばしば《星条旗よ永遠なれ》が演奏されますが、ああいうコンサートの最後にみんなで盛り上がれる曲はいいなあと思ったのでした。ですから、今の日本人に愛されるような、そんなメロディを書いたつもりです。 それからもう一つ。この20周年の年は、21世紀の始まりの年であり、しかしながら、世の中は暗い事件ばかりです。 私は、今年の1月に《平和と栄光》という吹奏楽作品を書きました。これは、「21世紀の幕開けにふさわしい作品を」との依頼でした。が、実際には「ふと20世紀を振り返ると、必ずしもハッピーなことばかりではなかった。だから今こそは平和を希いたいものだ、と、そう考えた私は、カタロニア民謡の《鳥の歌》を作品のあちらこちらにちりばめた。それこそが21世紀の幕開けにふさわしい」、と、これは初演のプログラムからの引用ですが、こんな曲を書きました。しかし皆さんご存知のように、この21世紀の幕開けは、凄惨な事件ばかりですね。飯田市民吹奏楽団の記念すべき年が、平和への祈りの年になるようにと再び念じ、2001年も暮れようとしている本日初演のこのマーチに、もう一度《鳥の歌》のメロディを織り込んでおきました。 平和を希って乾杯をしたいものです。(初演プログラム/伊藤康英) |
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初演データ |
(初演日)2001年12月9日 (初演者)飯田市民吹奏楽団 (初演場所)飯田市民吹奏楽団創立20周年記念演奏会 |
委嘱者 | 飯田市民吹奏楽団 |
備考 | 飯田市民吹奏楽団創立20周年記念 |
Title:March 'Over the Century'
作曲年月日:2001年 9月 3日
編成:Pcc. Fl. Ob. Bn. Cl. Sax. Hrn. Trp. Trb. Euph. Tub. Cb. Timp. Perc.
演奏時間:6:00(約)
初演データ |
(初演日)2001年12月17日 (初演者)千葉県立木更津高等学校吹奏楽部 (初演場所)千葉県立木更津高等学校100周年記念式典(木更津市民会館) |
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委嘱者 | 千葉県立木更津高等学校吹奏楽部 |
備考 | 千葉県立木更津高等学校100周年記念行進曲 |
Title:March 'The Three Tops Hill'
作曲年月日:2001年 3月 1日
編成:Picc. Fl. Bn. Cl. Sax. Hrn. Trp. Trb. Euph. Tub. Timp. Perc.
演奏時間:3:30(約)
初演データ |
(初演日)2001年11月16日 (初演者)静岡県立引佐高校吹奏楽団 |
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委嘱者 | 静岡県立引佐高校吹奏楽団 |
備考 | 静岡県立引佐高校創立100周年記念式典にて初演。 静岡県立引佐高校創立100周年記念曲。 同校の校歌を使用 |
Title:Wakai-chikara (by S. Takada)
Subtitle:for National Athletic meet
原作者:高田信一
作詞者:佐伯孝夫
作曲年月日:1999年 06月 23日
編成:Picc. Fl. Ob. Bn. Cl. Sax. Hrn. Trp. Trb. Euph. Tub. Cb. Timp. Perc.
備考 | 2000年国体式典音楽使用曲(富山) JASRAC 出9909417-901 |
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Title:Kokiriko alla Marcia
作曲年月日:1999年 02月 06日
演奏時間:4:30(約)
出版社:Rundel 楽譜備考: |
初演データ |
(初演日)2000年 |
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委嘱者 | 富山県2000年国体局 |
備考 | 2000年富山国体入場行進曲。曲中に富山民謡『こきりこ』を使った作品。オプションで合唱を入れることができる。また、こきりこ、ささら、棒ざさらなども使用。なお、この作品の短縮版(約2分)の、序曲〈こきりこ〉もある。サクソフォーンとピアノ版、サクソフォーンとマリンバとピアノ版、ピアノ連弾版、ピアノ三重奏版,マリンバ六重奏版などの編曲がある。 |
Title:Maiko Spring March
作曲年月日:1998年 02月 04日
編成:Picc. 2Fl. Ob. Bn. EbCl. 3BbCl. AltoCl. BassCl. 2ASax. TSax. BarSax. 4Hrn. 3Trp. 3Trb. Euph. Tub. St.Bass. Timp. Perc.
演奏時間:4:00(約)
プログラムノート |
筑波大学吹奏楽団は、毎年3月から4月にかけて、新潟県南魚沼郡にある筑波大学石内研修所(旧東京教育大学北辰学寮)で合宿練習を行っている。そこで、数年前より地元の魚沼吹奏楽団との交流会が催されていたが、この度、両団の友好を記念してマーチを制定することが発案された。 両団よりマーチのメロディを公募したところ、50近くの作品が集まった。そして、3人のメロディが選出され、それをもとに筑波大学吹奏楽団を長年指導している伊藤康英が作曲した。 篠崎明子(筑波大学吹奏楽団)・・・主部 若井文康(魚沼吹奏楽団) ・・・トリオ 藤麻衣子(魚沼吹奏楽団) ・・・トリオ間奏部 ついでこれに題名を公募。約20の題名より<舞子スプリングマーチ>と決定した。これは魚沼吹奏楽団の大塚隆知と、筑波大学石内研修所の大内春江さんのアイデアによるものである。 さらに、このマーチのイメージ・ポエムを募集。10以上の作品が集まったが、筑波大学吹奏楽団98年度団長の高野浩志と同副団長の宮本雅美の作品をもとに伊藤康英が補作、さらに両団の検討を経て決定された。 <舞子スプリングマーチ>は、1998年3月29日、魚沼吹奏楽団・筑波大学吹奏楽団ぼ合同演奏、伊藤康英の指揮により、小出郷文化会館で行われた「小出郷吹奏楽フェスティバル'98」にて初演。ライブレコーディングにより、シングルCDが制作される。(小出郷吹奏楽フェスティバル'98プログラム) |
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初演データ |
(初演日)1998年03月29日 (初演者)魚沼吹奏楽団&・波大学吹奏楽団合同バンド 指揮:伊藤康英 |
委嘱者 | 魚沼吹奏楽団・筑波大学吹奏楽団 |
備考 | 魚沼吹奏楽団・筑波大学吹奏楽団より公募したメロディ(篠崎明子・若井文康・佐藤麻衣子作曲)に基づいて作曲。 |
Title:Soma Festival March No.2
作曲年月日:1993年 04月 03日
編成:Picc. 2Fl. Ob. Bn. EbCl. 3BbCl. AltoCl. BassCl. 2ASax. TSax. BarSax. 4Hrn. 3Trp. 3Trb. Euph. Tub. StBass. Timp. Perc.使用打楽器 Timp. S.D. B.D. Cym. Glocken. Tamb.
Xylophone.
演奏時間:6:00(約)
プログラムノート |
1995年に行われた福島県での国体のために作曲。相馬地区で独自に私に作曲を委嘱し、『相馬フェスティバルマーチ』、それを含んだ組曲『相馬三景』、『1995年福島国体のための二つのファンファーレ』そうして、この『相馬フェスティバルマーチ第2番』などを作曲した。 1993年4月3日に完成。同年8月20日、相馬市内中高合同バンドによる福島国体リハーサル大会にて初演している。ダ・カーポすると5分を超えるという長めのマーチである。 いわゆる普通に歩けるマーチを書こうとしたのだが、結果、ちょっと速めのテンポ(楽譜指定では4分音符=138)のほうが効果的な演奏となる。 そして、よくある吹奏楽のマーチふうでいながら、より意外性のある面白いものを、と思い、たとえば前奏が7小節でできている、とか、途中かなりしつこいくりかえしがある、とか、ただひたすらに上行し続けるトリオの主題など、工夫を凝らした。 |
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初演データ |
(初演日)1993年08月20日 (初演者)相馬市内中高合同バンド (初演場所)福島国体リハーサル大会 |
委嘱者 | 福島県相馬市 |
副題:組曲「相馬三景」の第2曲
Title:Soma Festival March
作曲年月日:1993年 01月 1日
演奏時間:6:30(約)
出版社:イトーミュージック / ブレーン 購入サイト: こちらをクリック |
プログラムノート |
1995年に行われた第50回福島国体の式典音楽を、相馬市の委嘱によって作曲。このマーチはその内の一つである。1993年1月に作曲。同29日、「式典音楽お披露目式」において、相馬高校と相馬女子高校の合同バンド、作曲者自身の指揮(ついでに櫓太鼓も!)により初演。 トリオに有名な「相馬盆唄」を使い、主部もそのモティーフを発展させて作ったので、分かりやすく、親しみやすい曲となった。が、果たして行進しやすいかどうか、疑問ではある。 |
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初演データ |
(初演日)1993年01月29日 (初演者)相馬高校、相馬女子高校合同バンド 指揮:伊藤康英 (初演場所)「福島国体式典音楽お披露目式」相馬市民会館 |
委嘱者 | 福島県相馬市 |
備考 | 福島国体相双地区大会入場行進曲として作曲。福島県民謡「相馬盆歌」を主題とする、コンサート用及び行進曲用マーチ。演奏時間はすべての繰り返しを含む(推奨するカット演奏は5分29秒) |
Title:March, Wind & Sun
作曲年月日:1993年
編成:Picc. 2Fl. Ob. Bn. EbCl. 3BbCl. AltoCl. BassCl, 2ASax. TSax. BarSax. 4Hrn. 3Trp. 3Trb. Euph. Tub. St.Bass. Timp. Perc.使用打楽器 Timp. Sus cym. B.D. Cymbals. Glocken.
Traingle. 3Toms. Xylophone. Hi-Hatcym. S.D.
演奏時間:4:00(約)
初演データ | (初演場所)オニコウベ・ブラス・フェスタ |
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委嘱者 | オニコウベ・ブラス・フェスタ |
Title:Rag-Time-March
作曲年月日:1984年 09月
編成:2Fl. Picc. Ob. Bn. 3BbCl. 2ASax. TSax. BarSax. 4Hrn. 3Trp. 3Trb. Euph. Tub. St.Bass Timp. Perc.
演奏時間:3:00(約)
出版社:TRN Music Publisher 購入サイト: こちらをクリック |
プログラムノート |
全日本吹奏楽コンクールの課題曲募集、これには、毎年多くの作品が寄せられる。私もかつては何回か応募していた。が、ご存じの通り、一度として入選したことはなかった。 この『ラグ・タイム・マーチ』も、そういう経緯でできた曲である。当時、私の友人のサクソフォーン奏者須川展也君は、ラグ・タイムを非常に好み、よく演奏していた。そのリズムやワン・パターンな和声進行などが私にも面白く感じられ、ならば、とジョプリンふうのラグ・タイムを書いてみたのだ。そこで私の他のマーチ同様歩けないマーチとなった。 しかし、一応マーチの部門として課題曲に応募したため、少しはマーチっぽくしなくちゃと思い、中間部には、クラリネットの低音域に始まるトリオの主題を書いた。 私と須川君、それからフルートの友人、渡瀬英彦君との3人で、当時はよくトリオを組んで演奏していた。そのため、この曲作曲の直後に、フルート、アルト・サクソフォーンとピアノというトリオ用編曲も作った。 1984年9月作曲。1992年2月にオーケストレーションを改訂。3分の作品。長らく初演の機会がなかったが、1992年3月29日、浜松市内高校選抜バンド、作曲者の指揮により、全日本高校選抜吹奏楽大会にて初演された。 |
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初演データ |
(初演者)浜松市内高校選抜バンド 指揮:伊藤康英 (初演場所)「全日本高校選抜吹奏楽大会」 |
備考 | ジョプリン風のラグタイム。コンサート用マーチ。fl,A.sax,pf用編曲あり。 |
Title:On the March
作曲年月日:1978年 8月 12日
編成:2Fl. Picc. Ob. Bn. EbCl. .3BbCl. AltoCl. BassCl. 2ASax. TSax. BarSax. 4Hrn. 3Trp. 3Trb. Euph. Tub. St.Bass. Timp. Timp. S.D. Tom. B.D. Cymbals. Whip. Tam.
演奏時間:3:00(約)
出版社:TRN Music Publisher 購入サイト: こちらをクリック |
プログラムノート |
この曲には様々ないきさつがある。 高校3年の夏、吹奏楽コンクールの課題曲公募のために作曲。とにかく完成させることの出来た最初の曲である。速めのコンサートマーチで、よし、それならば、絶対に歩けないようにフェルマータもいれてやろう、とか、思いもよらぬ転調をたくさんいれてやろう、とか、随分と凝った曲になった。スケッチもマジメにたくさん書き、コンデンス・スコアも作り、おまけにスコアは丁寧にペン書きした(ペンで書いたのは後にも先にもこのときだけ)。そして、これまたご丁寧に、締め切り日の1978年8月15日に吹奏楽連盟まで(当時は有楽町の朝日新聞の中にあった)持参していった。審査は最終まで残って、東京佼成ウインドオーケストラで試奏までしてくれたのだが……見事落選!。そこで今度はオーケストレーションを変えてJBA(日本吹奏楽指導者協会)の作品募集に出した。これも最後まで残り、わざわざ高松まで審査を聞きにいったのだが、ここでも落選!。 しかし、この曲をしっかり覚えていてくれる人もいるものだ。1991年になって、浜松工業高校の小田木保二氏が演奏したいというのだ。ちなみに彼と私とは同じ浜松北高校の卒業、そして筑波大学吹奏楽団で団長を務めていたこともある。それならば、もう一度オーケストレーションに手を入れようと考え、現在の最終稿が出来上がった。そして小田木氏指揮、浜松市高校選抜吹奏楽団の演奏により改訂版が初演された。これを、私の抒情的「祭」を出版しているアメリカのTRN社に送っておいたところ、出版OKとの知らせ。ようやくこの曲は日の目を見ることとなりました。今私は、全く違うスタイルで作曲してはいるものの、やはり私らしい曲だと思う。とても気に入っている作品の一つである。 ……と、この文章を読んでいる間にも終わってしまう、そんな小品です。(1993年11月プログラム/伊藤康英) |
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初演データ |
(初演日)1991年3月31日 (初演者)浜松市高校選抜バンド 指揮:小田木保二 (初演場所)「全日本吹奏楽高校選抜大会」 浜松市民会館 |
備考 | ピアノ連弾版あり |