11/21発売 【吹奏楽】シャコンヌ(バッハ作曲・伊藤康英編曲)

シャコンヌ(「無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV.1004」より) 

 

 シャコンヌとは古い舞曲の形式であり、変奏曲の一種だが、バッハはこの形式を借りて、ヴァイオリン1台のみながら延々10数分に及ぶ作品を作り上げた。この作品は、後の多くの作曲家を刺激した。ブラームスや、ブゾーニはピアノ編曲を行っているし、弦楽オーケストラで演奏されたりもする。私もこれ以外にサクソフォーン四重奏編曲(※)を行っている。

 この吹奏楽編曲は、1987年に作ったもの。冒頭部はトロンボーン3本で始めたら、との渡部謙一氏の一言で、ああなるほど、これは面白いものになりそうだ、と編曲にとりかかった。

 当時、シェーンベルクの音色旋律などに興味を持っていたため、かなり細かい仕掛けを施したオーケストレイションとなっている。なおこの編曲は全曲ではなく、この曲の構成比(黄金分割)を守りつつ全体を6割強に縮めてある。 

   

手書きスコア・パート譜セット

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※サクソフォーン四重奏版は→こちら